阪神ジョー・ガンケル投手(30)は身長199センチとチーム一の「ビッグマン」で、私生活でも高さを生かしている。米国のスーパーマーケットでおばあさんが高い棚にある商品を取れず困っていると、そっと手を差し伸べて取ってあげる。「毎回じっと見られていたら、あっ、そのことなんだなと思って。そこは使えていますね」と優しく笑う。

投球で生かすのは高さより手足の長さ。「腕が長いですし、体が大きいのでボールを前で離せるのかな」。打者との間合いを詰め、昨季は6連勝を含めて9勝3敗、防御率2・95と安定した成績。今年も先発ローテ入りが期待される。キャンプでは27日にヤクルトとのオープン戦(浦添)に登板予定。「良い形で調整を進められているので、このまましっかり進んで投げることができればと思います」。

受け答えは丁寧。両手を体の前で組んでマスク越しにも分かる優しい表情を浮かべ、身長の話題に応じてくれた。「ここから年を重ねるにつれてどんどん身長が低くなってくると思うので、2メートルの夢は果たせないかな」。身長146センチの私にはさっぱり分からない世界だが、とても紳士的なことはよく分かった。【三宅ひとみ】