プロ野球独立リーグ、BC新潟の田村颯瀬投手(19)が3年目のシーズンにNPB入りを目指す。オフはアルバイトしながら自主トレに励んでいる。昨季は36試合、66回2/3を投げて防御率4・86の1勝2敗2セーブ。先発は5試合と少なかったが、今季は先発ローテーション入りを狙いながらNPBの舞台にステージアップさせる決意だ。

田村は22年シーズンを勝負の年にする。3年目の今季を節目ととらえ、NPBドラフト指名を狙う。「来年になれば同年齢の大学生がドラフトにかかる。高卒としては大学生がドラフトの年を迎える前に行きたい」。今季に懸けるため、投球の向上をもくろむ。

左腕から投げ込む直球は最速143キロ。「左で150キロを投げれば(NPB球団に)見てもらえる」と球威を上げてのアピールを考える。球種も増やす意向で「チェンジアップに挑戦したい」と言う。昨季は36試合に登板したが、先発は5試合にとどまった。先発志望の今季は勝ち星を積み上げてチームの勝利にも貢献したい。

新潟市のコメリで週5回アルバイトに励んでいる。自主トレは仕事と並行。週1日は合同自主トレに参加してフィジカルトレーニング。長岡市内のスポーツジムで筋トレに取り組む。投げ込みも開始し、約50球からスタート。体重は89キロ(176センチ)だが「キャンプインまでに2キロ落とす」とシーズン前に体の切れを作っておく。

「柔らかく投げるというイメージで投げたい」と田村。力んで四球を連発する悪い癖を解消させたい。「四球は1試合1四球以内」を目指す。1年目の20年は31試合、38回2/3を投げて2勝1敗の防御率4・42。2季連続で防御率は4点台だっただけに「防御率は2点台を目指す」。NPB入りへの田村の青写真だった。

◆田村颯瀬(たむら・はやせ)2002年(平14)3月8日生まれ、新潟市出身。東京学館新潟卒。野球は曽野木小時代に曽野木サンダーシップスで始める。左投げ左打ち。176センチ、89キロ。血液型A。