阪神ドラフト1位森木大智投手(18=高知)が高知・安芸キャンプで初の打撃投手を務めた。セットポジションから2段モーションで41球。事前に球種を宣告し、直球に加えカーブなど変化球も交えた。

いきなり同期対決が実現した。打席にはドラフト4位前川右京外野手(18=智弁学園)が入った。22球を投じ、右方向への大きな飛球を打たれたが、直球で差し込むなど最速154キロのポテンシャルを見せつけた。前川も鋭いスイングで応戦し、高卒ルーキー同士、練習とはいえお互いの意地がぶつかった。

高知高校の先輩栄枝裕貴捕手(22)も打席に入り、19球を投げた。

森木は21日の練習後、「久しぶりの実戦で相当荒れると思うので、バッター相手に自分なりのピッチングができれば。結果どうこうより自分で納得いくかどうか」と見据えていた。この日は時折ロジンを手にするなど、ペースを乱さず落ち着いたマウンドさばきだった。

森木は今後、中1日で25日に初のシート打撃に登板予定。キャンプ中の実戦登板はなく、平田2軍監督は、順調にいけば3月4日からの教育リーグ、オリックス3連戦の初戦(鳴尾浜)に登板する可能性を示唆している。