開幕2戦目先発の有力候補となっている阪神の藤浪晋太郎投手(27)は、先発で4回7安打5失点(自責4)、2四球を出してアピールに失敗した。右腕は「調子自体はすごく悪いわけではなかったんですけど、ライト(軽く)に気持ち良く振られたというか、相手のリズムで打たせてしまった」と振り返った。

全員左打者を並べた楽天打線に、立ち上がりから苦戦。初回は先頭から連打と自らのバント処理エラーで無死満塁を招き、渡辺佳の一塁へのゴロがマルテの野選となって先制を許した。銀次に中前適時打、小郷には押し出し四球と初回はノーアウトで3失点。この回だけで打者9人に43球を要した。

2回を無失点に切り抜けたが、3回は再び先頭の銀次に中前打、小郷に右中間への適時三塁打と連打で追加点を与えた。1死三塁から黒川に右前打を浴びてさらに1点を失った。4回はカットボールを駆使して初めて3者凡退に抑え、マウンドを降りた。

春季キャンプでは好投を続けていただけに、悔しい登板となった。次回登板に向けて「もう少し精度よく入れればと思いますし、相手のスイングをさせ過ぎてしまっているので、もうちょっと相手の嫌がるピッチングというか、いろいろ工夫してやっていければ」と前を向いた。