巻き返しのキーマンは少しずつ完全復活が見えてきた。昨年5月に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷した西武若林楽人外野手(23)は「体の調子自体は戻ってきていい感じです」と状態を語った。

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1軍復帰の時期について、辻発彦監督は「近日中じゃない。もう少し先」とした上で「順調にきているわけですから、そのうち呼んで上でどんなものか見ますよ」と見通しを示した。

若林は実戦復帰3戦目となった6日の春季教育リーグDeNA戦で右翼へ先頭打者弾を放った。ただ、焦らない。まだ内容は「50点くらい。今はいろいろなことにチャレンジしてやっている状況」と、いたって冷静に受け止める。打球の強さや感覚など「まだまだうまくいかないこともあります」と感じている。

新外国人選手のブライアン・オグレディ外野手(29=パドレス)は無事に来日できたが、外野のレギュラーは誰も固まっていない状況。「僕はマイナスからのスタート。遅れているということを認識したうえで、しっかり結果を出していきたい」と力を込めた。1年目の昨季は、負傷前の44試合で20盗塁と驚異的なスピードを見せた。打順、ポジションにかかわらず、「どこでも期待に応えることができるようにやっていきたい」と言う。

復帰が目標ではない。活躍することを念頭に置く。「やはり1軍に上げていただいたとしても活躍できないと意味がありません。まずは『できる』という自信をつけることですね。やっぱり、1軍に行って活躍できないと全く意味がないと思っていますね」と強調した。勝利に貢献できる自信を養い、上の世界に戻ってくる。