ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)が開幕マスクを決定的にした。

25日の楽天戦(楽天生命パーク)での開幕投手が内定している石川歩投手(33)を2試合続けてしっかりリード。井口資仁監督(47)は試合後に「しっかりと組めてると思いますし、次回はもう開幕ですから、そのバッテリーでいくんじゃないですかね」と方向性を示した。

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カーブやシンカーを効果的に配しながら「しっかりまっすぐを打ち返してきますので」という広島打線をかわしていった。石川が「あぁ、もう問題なくやれています」とはっきり口にするほど、リード面でも開幕マスクをかぶれるだけの力量を示した。

オープン戦に入って安打は減ってきたものの、この日も5回無死二塁で、カウント0-2からの内角球を体勢を崩しながら一塁ゴロにし、進塁打に成功。井口監督も「作戦面でもしっかりといろいろなことができる打者なので。しっかりとつないでくれる、いい打順に入れられたらと思っています」と評価している。

開幕マスクが決定的となっても、浮かれることはない。松川は「開幕1軍、開幕スタメンは本当に目標にやっていますし、そこでしっかりチームを勝たせないとまだまだだと思いますので、捕手としてしっかりやるべきことをやってチームに貢献できたらいいなと思っています」と、9日後に迫るシーズン開幕へ気を引き締めた。【金子真仁】

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◆新人捕手の開幕スタメン 2リーグ制後は16年戸柱(DeNA)まで11人いる。社会人出身が6人、大卒が3人おり、高卒新人捕手の開幕戦先発は55年谷本(大映)、06年炭谷(西武)に次いで3人目だ。炭谷は西口とバッテリーを組んだが、チームは2-5で敗戦。高卒新人捕手を起用して勝てば林義-谷本で東映に完封勝ちした55年大映以来、67年ぶりとなる。