阪神は20日、育成選手の渡辺雄大投手(30)と支配下選手契約を結ぶことを決めた。オリックスとのオープン戦後に通達し、渡辺は「この日を目標にキャンプでやってきたのでうれしい。すごく不安な日々だったが強い気持ちを持って投げ続けた」と喜びを語った。背番号などは後日発表する。

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中越-青学大-BC・新潟を経て17年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団し、20年に支配下登録。昨オフに戦力外となり今季から阪神に育成契約で加わった。左の変則サイドで、この日の「最終テスト」はワンポイント救援で青学大の1年後輩の吉田正と対戦。昨季の対戦打率が右投手(3割3分7厘)より左投手(3割4分5厘)がいい強打者にツーシーム、スライダーと低めに集め、最後は137キロ直球で空振り三振に仕留めた。「後輩ですが、あれだけの打者。抑えて自信をつけることができた」と振り返った。

2月からの実戦8試合で7回1/3を投げ、失点は1試合だけ。ブルペン陣が岩貞、及川を故障で欠く中、矢野監督は「渡辺は残す。力になってくれると思う」を開幕1軍を明言し、「がむしゃらに投げてもらったら」と期待した。

阪神の支配下選手はこれで67人となる。