日本一連覇を目指すヤクルトが、若手野手陣の奮闘で7点差を大逆転し、阪神との開幕戦を制した。

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7点を追う6回2死一塁、「6番遊撃」で初の開幕スタメンを勝ち取った高卒3年目の長岡が適時二塁打でプロ初打点を挙げて反撃の口火を切ると、7回無死には同4年目の浜田が代打でチーム1号となるソロで加点。8回には同2年目の内山壮のプロ初打点などで1点差に接近した。ともに初の開幕1軍をつかんだ“ヤングスワローズ”が打線に勢いをもたらすと、9回無死には主軸の山田が同点ソロ。なお無死一塁からサンタナが、決勝の2号2ランをバックスクリーンにたたき込んだ。

4安打と大活躍の長岡は「守備で足を引っ張ってしまったので何としてでも取り返したかった。今日だけでなくこれを続けていけるようにしたい」。浜田も「代打だったのでとにかく出塁する事を一番に考えて食らいついていきました。良い角度で上がってくれました」とコメントした。

抜てきした若手の活躍で初戦をものにした高津監督は「嫌な雰囲気で中盤を迎えたけど、最後まで何があるか分からないのが野球。頑張って粘った成果。選手を誇りに思います」と選手をたたえた。チームにとっては18年以来4年ぶり。就任3年目の指揮官にとっては初の開幕戦勝利。「すごくうれしいけど(気持ちが)もたんね。これは」と笑顔だった。【鈴木正章】

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