阪神ドラフト3位桐敷拓馬投手(22)はプロ初登板初先発で黒星を喫したが、5回0/3を8安打3失点と粘った。

【ニッカン式スコア】27日の阪神-ヤクルト戦詳細スコア

初回は1死一、三塁でヤクルトの主砲村上を142キロのツーシームで二ゴロ併殺打。立ち上がりのピンチをしのいだ。2回はサンタナに内角の速球をさばかれ、左越えソロ。それでも自分の投球スタイルを貫いた。4回無死一塁の「再戦」では逃げずに内角を攻め続け、フルカウントから内角スライダーで中飛に仕留めた。

「初回も含めピンチはあったんですが、併殺を取ることができたりと、自分らしい粘りのピッチングはできたのかなと思います」

打線の援護がないまま5回まで1失点とゲームメーク。6回無死一、二塁で山田、村上に連続適時打を許して降板したが、持ち味は出した。1軍戦力であることを自らの左腕で示した。

そのルーキーの投げっぷを矢野監督は高く評価した。「落ち着いて投げているように振る舞えたのはすごく良い中身になったんじゃないかな。今日の段階では桐敷のやれることはやれたんじゃないかなと思います」。3連敗の中での収穫だったが、今後の起用法には「ちょっとそれはまだ分からんね」と明言を避けた。【三宅ひとみ】

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