矢野阪神が、主催試合では球団史上初めて開幕3連敗を喫した。

【ニッカン式スコア】27日の阪神-ヤクルト戦詳細スコア

ヤクルトに2戦連続完封負け。悪夢の7点差逆転負けを食らった開幕戦の5回から23イニング無得点が続き、矢野監督は「早い段階での援護が理想的やったけど…」と漏らした。先発の桐敷が5回まで1失点。ただ、踏ん張るルーキーを打線が援護できず、6回にさらに2失点でKOされた。開幕カードでの2戦連続の零敗は13年に同じヤクルト戦の2、3戦目で喫して以来9年ぶりだ。

開幕から4番を任されている2年目佐藤輝は、1点を追う3回2死一、三塁で高梨の内角高め直球に押し込まれ三邪飛。5回2死一、二塁では外角フォークで空振り三振とチャンスで打てなかった。「厳しい攻めってね。チャンスで回ってくる打順で、チームの中心を打っているわけだからそれは当たり前。そこをどうにかしていかないとダメなので。悔しさを持って、成長していったら」。矢野監督は4番として味わう試練を乗り越えることを願った。

今季限りでの退任を明かし、退路を断って挑む中で3連敗スタート。「終わったことは変えられない。今からをどうしていくか。全員でやるしかない」。指揮官は残り140試合に向けて前を向いた。【石橋隆雄】

▽ヤクルト高津監督(昨季開幕3タテを食らった阪神から開幕3連勝) 去年と比較するのはまたちょっと違うかなと。1戦1戦大事に、勝てるために何ができるかをみんなが考えた結果だと思います。