ざんげの改名? 日本ハム新庄剛志監督(50)は敵地でのソフトバンク戦(ペイペイドーム)に敗れ、新人監督では球団史上初となる開幕3連敗を喫した。パ・リーグでは唯一勝利がなく、チームは単独最下位に。ユニホームの背中の文字を「BIGBOSS」から「BIGBOTSU(ビッグボツ)」にすると切り出し、反省した。本拠地開幕戦となる29日西武戦から巻き返す。

【写真たっぷり詳細ライブ】27日のソフトバンク-日本ハム戦

悔しくても、明るさだけは忘れない。開幕3連敗を喫したBIGBOSSの敗戦の弁は、まさかの改名宣言? から始まった。「3つ負けたので、明日から後ろの(背中の)名前を『BIGBOTSU(ビッグボツ)』にします。惜しかったね…また」。同じく新人監督が率いる相手ソフトバンクの戦いぶりをたたえ「見習うところは、本当に見習いたいと思います」と、ざんげした。

先発の吉田が1回、いきなり3失点。5回に万波の2ランと押し出し四球で1度は逆転に成功したものの、その裏、2番手の池田が捕まり、すぐに試合をひっくり返された。6回までに投入した3投手は全て、先頭に出塁を許し失点。オープン戦で得点力不足をカバーしてきた投手陣の不調は、誤算だったに違いない。

この3連戦で野手16人全員をスタメンで起用し、公式戦本番の空気に触れさせた。実績が乏しい若手中心のチームだけに、今はまだ、勝利だけを優先できないチーム事情もある。「これで気楽な気持ちに。こういう経験をさせていきながら、チーム作りをしていく」と方向性を示し「明日からチーム名を『北海道日本ハム・スクールウォーズ』にしようかな。そう、厳しくなる」と、暗にスパルタ教育をにおわせた。

この日、中日立浪監督が初勝利を挙げたため、これで今年の新人監督で唯一の未勝利となった。新人監督の開幕カード3連敗は球団では初めて。「オレだけ!? ヨシ! 名前を残すということは良いこと」と自虐気味に笑い、「ここから巻き上げて、面白いシーズンに出来たらいい」と、気を引き締めた。

本拠地開幕となる29日西武戦は、エースで白星を取りに行く。「上沢君がビシッと投げてくれると思う。さらに気合を入れて、良い試合を北海道の皆に見せたい」。まずは1勝。心機一転、北海道へ帰る。【中島宙恵】

▼日本ハムの開幕3連敗は18年に札幌ドームで西武に2●11、2●7、1●4で敗れて以来4年ぶり。開幕連敗の球団ワーストは東映時代の54年と97年の6連敗。日本ハムでの開幕3連敗以上は95年3連敗、97年6連敗、04、05、09、18年の3連敗。