日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は1日、複数球団でシーズン開幕後も新型コロナウイルス陽性者の事例が発生していることについて、早めの「洗い出し」を続ける考えを示した。

この日も、先発投手に予告されていた楽天則本らが陽性により出場選手登録を抹消された。井原局長は「それぞれの球団でガイドラインや検査体制のマニュアルに従って対応していただいている。発生案件は、定期スクリーニング検査で症状がなくても陽性が判明したこともあるし、若干の体調不良を選手がきちんと報告して陽性が発覚したこともある。その後、緊急スクリーニング検査ということで、ほぼ全員のPCR検査をやります。その中で新たな陽性者、だいたい無症状の選手が多いが、5、6人の陽性者を確認する案件が続いている」と流れを説明した。

その上で「こういった形の『洗い出し』という言葉がいいのかは分からないが、無症状でも陽性確認の作業を続けて、早めの隔離を行い、それ以上の拡大は防ぐというやり方。手としては、これしかないと思っている。それに伴って、特例2022で抹消、登録を行い、試合は継続していく。こういうのがしばらくは続くと思っている。緊張感を持って日々過ごしていかないといけない」と話した。