日大は粘りを見せて追いついたが、延長タイブレークの末に敗れた。片岡昭吾監督は「開幕戦の緊張の中で(先発の)岸川がよく投げてくれた。打線は、もう1点が届かなかった」と話した。

1-2で迎えた8回1死二塁で、二塁走者の野村昇太郎外野手(3年=二松学舎大付)が持ち味の足をいかして、自分の判断で三盗を成功させた。1死三塁となり、太田翔悟内野手(3年=木更津総合)の浅い右飛でタッチアップ。同点のホームを踏んだ。50メートル5秒9の快足の野村昇は「思い切っていきました」と振り返った。

足をからめた攻撃の練習を冬場に行ってきており、見事に得点に結びついた。片岡監督は「足が野村の魅力。バットに当ててくれたら、何かが起こる。足で点が取れて、追いつけたことは良かった」と話した。

先発の岸川海(かい)投手(4年=二松学舎大付)は9回0/3を被安打7の5失点(自責2)。タイブレークに入って3ランを許した。「立ち上がりは緊張したけど、3回以降は落ち着いて投げられた。(3ランを許した)最後の1球が悔しいです」と話した。