オリックス杉本裕太郎外野手(31)が自身初のバースデー弾を放ち、周囲の気遣いに感謝した。

2-5と劣勢の5回。先頭で、この回から登板したソフトバンク板東の初球、146キロ直球を捉えて中堅バックスクリーン左翼寄りの中段まで運ぶ今季1号。手応え十分の放物線に「久しぶりにいい当たりが打てたと思います」。三塁ベンチ前で左翼スタンドのオリックス応援団に向かってさっそうとラオウポーズも決めた。

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前試合(3日日本ハム戦)終了時で、打率は1割4分7厘。苦しい中でこの日、31歳の誕生日が巡ってきた。アップ開始前、仲間の祝福を受け、照れながら笑顔を見せた。

「チームメートやたくさんのファンの方からお祝いのメッセージとかいただいたので、ちょっと落ち込んでたんですけど、それで頑張れました」

頑張った結果の、1号弾だった。

この日は空砲に終わったが、ラオウの目覚めはチームにとって心強い。

中嶋監督も「本人が一番、ほっとしてるんじゃないですか」と推察。杉本は「(周囲に)気を使ってもらってるなというのはあるので、もっと試合で結果を出して、みんなに恩返しというか。結果を出すのが、仕事だと思うので。今日は負けちゃったので、勝てるように頑張ります」と前を向いた。

空砲は、この日限りにしてみせる。

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