ロッテ石川歩投手(33)が本拠地通算2000試合目を白星で飾った。

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108球を投げて、この日初めて走者を三塁に背負った。8回2死二、三塁。迎えたオリックス吉田正に変化球を3球続け、シンカーで二ゴロに。8回を無失点で2勝目を挙げ、お立ち台で「気持ちいいです」と口元を緩めた。

昨季ロッテ戦で打率4割3分、13本塁打と“無双”だった4番杉本も三振1つと内野ゴロ2つに仕留めた。「気を付けてはいますけど(対策は)特に、そんなに。打者が待っていない球を投げておけばいいかなという感じです」。内角をうまく使いながら、ドラフト1位捕手の松川と息の合ったマウンド姿を見せた。

開幕投手を任されてから3試合、計23回を防御率0・00(失点1、自責0)に抑えている。井口監督は「エースらしい投球だった」「もうあの、エースですからね」と繰り返した。信頼しているから、7回終了時点で球数が98球でも、8回を託した。「昔みたいに真っすぐで攻めるより、早いカウントでファウルを打たせてゴロで打ち取るスタイルに変わりつつある」。

この日はマリンスタジアムでの試合が通算2000試合という節目。11日に誕生日を迎える石川にとっては33歳最後の試合だった。「いや~、早く1勝したいと思います。34歳も」。前日には同じ富山出身の漫画家、藤子不二雄Aさんの訃報を聞いた。「あまり詳しくはないですが、富山を代表する偉大な方なので、とても残念です」としのんだ。富山を代表する、野球選手と言えば-。そんな存在に、自身もなりつつある。【鎌田良美】