ノルディックスキー・ジャンプ男子で北京五輪ノーマルヒル金、ラージヒル銀メダルの小林陵侑(25=土屋ホーム)が始球式に臨んだ。背中に自身のニックネームとBIGBOSSを絡めた「BIGROY」と記された背番号1のユニホームを着て登板。ノーバウンド投球も、高めのボール球となり「ジャンプより緊張した。70点ぐらい」と振り返った。

日本ハム戦の始球式は19年3月29日日本ハム-オリックス以来3年ぶり2度目。登板前にブルペンで18球投げ肩慣らしをしてから臨んだが、またもボールが高めに浮き「審判が『プレイ』と言う前に足を上げ始めてしまった。すっぽ抜けた。何回やっても緊張しますね」と苦笑いだった。

試合前日には、親交があり、この日先発した上沢直之投手(28)とLINE(ライン)で連絡を取っており「楽しんでと言われました。始球式の前のブルペンでも話して『陵侑がマウンドにいたら笑っちゃうな』と言われてました」。BIGBOSSとも始球式前に言葉をかわし「すてきな方だなあと思いました」と率直な感想を口にした。最下位の日本ハムについては「結果出ないと苦しいと思うけど、これも経験の1つ。これからもっと強いファイターズを見られると思うので楽しみにしている」と今後の浮上を期待した。

北京五輪では日本勢24年ぶりの金メダルに加え、3季ぶり2度目の年末年始のジャンプ総合優勝、W杯個人総合優勝を達成するなど充実のシーズンを過ごした。「もっともっと頑張って、また声をかけてもらえたら。次はズバッとストライクを入れたい」。さらなる飛躍と、始球式の再オファーを新たな目標に定めた。