DeNAが、「横浜一心」で苦境を乗り越える。6日以降、チームでは選手11人を含む計18人の新型コロナウイルスの陽性が判明。7日の阪神戦、8日からの中日3連戦が中止された。打線では4番牧、投手陣では守護神山崎ら主力を多数欠く中、新外国人のクリスキー、右手首の張りで2軍調整中だったソトが1軍に合流。濃厚接触者疑いで自主隔離だった大田も11日の指名練習から合流し、ルーキー梶原、伊藤裕ら若手の力も融合させ、再スタートを切る。

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リーゼントでバチッと決めた三浦監督が、チームの先頭を切って、那覇空港の出口からさっそうと歩いた。決意に満ちた表情の指揮官の背中を追いかけるように、選手、スタッフが続々とチームバスへと歩みを進めた。

三浦監督 何人か離脱者が出たのは残念ですけど、いるメンバー全員で戦っていきます。やるしかないので、全員で頑張ります。

約11時間前、横浜スタジアムでの指名練習を視察した三浦監督は12日からの巨人2連戦に向け、チーム一丸を強調した。6日以降、選手11人を含む計18人の新型コロナウイルスの陽性が判明し、7日の阪神戦から4試合が中止。再スタートの一戦で昨年のスローガンにも掲げた「横浜一心」の思いを込めた。

野手では牧、桑原、楠本らスタメン組、投手陣では守護神山崎、浜口ら主力を欠く中、期待の新戦力もチームに加わる。守護神候補で獲得したクリスキーが初合流。イースタン・リーグでは18・47と高い奪三振率を記録した。右手首の張りで開幕2軍だったソトも合流し、濃厚接触者疑いで自主隔離だった大田もこの日から合流した。

若手にはチームのピンチをチャンスに変えることも期待した。初昇格のドラフト6位ルーキー梶原、蛯名、伊藤裕、宮本、池谷らが2軍から合流。三浦監督は「(主力の離脱は)痛いですけど、代わりに出た選手がチャンスだと思って、張り切ってやってくれるでしょう。期待しています」と力を込めた。【久保賢吾】

◆DeNAのコロナ感染経過

▼4月6日 柴田が陽性判定と発表。

▼同7日 牧、戸柱、倉本、山下、浜口、神里、斎藤投手コーチ、チームスタッフ3人が陽性判定と発表。石田、大田、桑原は濃厚接触者疑いで自主隔離。甲子園での阪神戦が中止に。

▼同8日 感染防止のためこの日から始まる中日3連戦(横浜)が中止に。砂田、楠本、チームスタッフ2人が陽性判定と発表。

▼同10日 山崎、桑原、チームスタッフ1人が陽性判定と発表。