頼れる右腕が帰ってきた。阪神青柳晃洋投手(28)が11日、甲子園で行われた投手練習で約3週間ぶりに1軍復帰した。15日巨人戦(甲子園)で先発予定の右腕は「やっと戻って来られた」と、キャッチボールやランニングで汗を流した。

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初の開幕投手を任されたが、直前に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱した。チームはここまで1勝12敗1分けのどん底。昨季13勝で最多、最高勝率の2冠に輝いた勝てる男は「体的な準備は万全。僕の昨年の実績でいうと勝ちが求められる。プレッシャーはあるけど、楽しみの方が大きい」と必勝を期した。

昨季の巨人戦は3試合で2勝1敗、防御率2・25の好成績。だが、今季は前回の東京ドーム3連戦で投手陣が8被弾するなどパワーアップ。「やっぱりスターぞろい。強打者が多い。誰がキーというわけではない。打線としてつながらないように」と引き締めた。

8日の2軍広島戦(マツダスタジアム)で5回84球を投げ、中6日での1軍マウンド。「球数を投げることに不安はない。久しぶりにたくさんのファンの前で投げられるのはすごく楽しみ」。3年ぶりに入場制限が解除され、満員が予想される22年初の甲子園での伝統の一戦。熱い声援を力に、チームを勢いづけるG倒を目指す。【石橋隆雄】