コロナ禍ショックを断ち切れなかった。6日ぶりの試合に臨んだDeNAが、巨人との沖縄シリーズ初戦を2ケタ失点で落とした。

6日以降、選手11人を含む計18人の新型コロナウイルスの陽性が判明。4番牧、守護神山崎ら主力が多数離脱し、7日から4試合が中止順延となった。12日だけで11人が出場選手登録されるなどメンバーを大幅に入れ替え、沖縄入りしたが、投手陣が打ち込まれた。それでも、ドラフト6位のルーキー梶原昂希外野手(22)がプロ初安打となる同点2ランを放つなど、デビュー戦で4安打猛打賞と気を吐いた。

【ライブ速報】巨人打線爆発、岡本和真欠場も10得点 DeNAは梶原昂希プロ初安打&初本塁打

「神奈川のギータ」が、ド派手なデビューを飾った。DeNAドラフト6位ルーキーの梶原が、プロ初安打初本塁打を含むデビュー戦4安打をマークした。デビュー戦4安打は球団史上初で、プロ野球史上2人目。本塁打を含む4安打は史上初の快挙だった。「精いっぱいだったんで、後から知って、そうなんだと」と驚きながら、大敗したチームの中で強烈なインパクトを残した。

持ち味のフルスイングとともに、シャープなスイングで成長の跡を示した。2点を追う3回1死二塁、巨人戸郷の141キロの直球を右中間にプロ初安打初本塁打。5回は左前打、7回は中前打、9回にも左前打と中堅から逆方向に安打を重ねた。「大振りになることなく、シャープに振れたのが良かった」。試合後には記念のボールを三浦監督から手渡され「大事にしたいです。実家に送って、両親に渡したいと思います」とかみしめた。【久保賢吾】

▼初出場のルーキー梶原が初本塁打を含む4安打。デビュー戦で4安打の新人は、97年5月25日ロッテ戦の佐竹(オリックス)に次いで25年ぶり2人目。セ・リーグでは15年に4年目の亀沢(中日)が3月29日阪神戦で4安打デビューしているが、新人では初の快挙となった。佐竹は単打3本、二塁打1本で、本塁打を含む4安打デビューは史上初めて。

◆梶原昂希(かじわら・こうき)1999年(平11)9月19日生まれ、大分市出身。大分雄城台では1年夏からベンチ入りも、甲子園出場なし。神奈川大では1年春からレギュラーを担い、18年秋に首位打者、ベストナイン2度。リーグ戦通算12本塁打。21年ドラフト6位でDeNA入団。今季推定年俸690万円。189センチ、85キロ。右投げ左打ち。