日本ハム打線が防御率0・00の壁を打ち破った。開幕から3試合登板で23イニング連続で自責点0を続けていたロッテの先発石川歩投手(34)から6得点(自責点は3)を奪って5回途中でKOした。

攻略の起点は1点を追う3回1死から。9番渡辺諒内野手(26)が左翼へ二塁打、1番アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が左前打で1死一、三塁と好機を広げた。2番野村佑希内野手(21)がカウント2-1となり、4球目に一塁走者のアルカンタラがスタート。野村も打って遊ゴロとなったが、スタートを切っていたアルカンタラは二塁でセーフとなり、併殺を阻止。その間に三塁走者の渡辺が生還した。

足を絡めながら、しぶとく1点をもぎ取った攻撃に新庄剛志監督(50)も拍手を送った。これで石川の開幕からの連続自責点0を25イニングで止めた。さらに、4回1死一、二塁ではレナート・ヌニエス(28)が右前適時打。フルカウントから二塁走者の松本剛外野手(28)と一塁走者の近藤健介外野手(28)がスタートを切るランエンドヒットが成功して勝ち越し点を奪った。

5回は先頭の渡辺が右前打、アルカンタラが右前打で無死一、三塁とし、野村の右犠飛で3点目。続く3番石井一成内野手(27)の初球でエンドランを仕掛けたが、石井は空振りもアルカンタラが二盗に成功。さらにロッテ松川の送球ミス(記録は失策)も重なって1死三塁となり、カウント1-2と追い込まれた状況から石井がスクイズを決めて4点目。ここで石川が一塁へ悪送球(記録は失策)。松本剛、近藤も連打で続き、1死満塁となったところで石川は交代となった。

その後、2死満塁からヌニエスが2番手の小沼から2点適時二塁打を放ち、5回までに今季最多に並ぶ6得点を挙げた。