東洋大が、150キロトリオの投手リレーで東農大に先勝した。

先発の細野晴希投手(3年=東亜学園)が初回から安定した投球で2三振を奪うと、続く3人目の打者への2球目に自己最速タイの152キロを計測。三ゴロに打ち取り、波に乗った。7回を投げ4安打13三振を奪い、危なげない投球だった。

8回からマウンドに上がった一條力真投手(2年=常総学院)は二飛、二ゴロと簡単に打ち取り、3人目の打者に対し、自己最速を更新する151キロの直球で三振に。9回には、今年のドラフト候補に挙がる最速156キロ右腕・羽田野温生投手(4年=汎愛)が、1死球1安打で1失点も、2三振を奪い最速152キロを計測した。

羽田野は「調子は万全ではなかったんですが、コースを投げきれていなかった。自分の中では(力を)出し切れていませんでした」とスピードよりも、1失点を反省。スタンドでは7球団8人のスカウトが視察。西武の潮崎哲也編成ディレクター「真っすぐが速い。(ここまで速い投手は)なかなかいない。まだ球速は伸びそう。伸びしろがある」と評価した。

この150キロトリオについて杉本監督は「ポテンシャル的にはスゴイと思います。そういう意味では絶対的に才能をもっています。そこをどう突き詰めて才能を伸ばしていけるかだと思う」と、3投手のさらなる成長に期待。初戦から投手力の高さを見せつけ、2部優勝、1部昇格へ弾みをつけた。