阪神は今季初の2連勝を飾った。来日初登板初先発したアーロン・ウィルカーソン投手(32=ドジャース3A)が6回3安打1失点で来日初勝利。1勝15敗1分けのどん底から宿敵巨人に2連勝した。勝率は2日前の「.063」から「.167」にまで上昇した。

前日15日には矢野燿大監督(53)が試合前の声出しを担当して7連敗を阻止。この日も指揮官が自ら声出しに臨み、ナインをもり立てた。ウィルカーソンは1回1死一、二塁のピンチを無失点で切り抜けると、安定した投球を披露。6回は4番岡本和に左前適時打を浴びたが、最少失点でゲームを作った。

阪神の新外国人投手が来日初登板初先発で初勝利を挙げたのは10人目。巨人戦に限れば64年バーンサイド、02年ムーア、21年アルカンタラ以来4人目。甲子園の巨人戦で来日初登板初先発初勝利は球団助っ人史上初の快挙となった。

打線は3回2死二塁から1番中野拓夢内野手(25)の遊撃内野安打を巨人坂本が悪送球する間に、1点を先制。4回無死二塁では4番大山悠輔内野手(27)が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。

開幕から早くも9連敗と6連敗を1度ずつ経験したチームが、ようやく息を吹き返しつつある。