卓球女子で東京五輪団体銀メダルの平野美宇(22=木下グループ)が17日、「J:COM NET 光でもっと快適デー」となった阪神-巨人6回戦で人生初の始球式に臨んだ。

【ニッカン式スコア】17日の阪神-巨人戦詳細スコア

ピンクのグラブを装着して登場。「広くて緊張してどっちだったっけと思ってしまって(笑い)」と1度センター方向を向いて照れ笑いしたが、「なんとしても爪痕を残せたら」と卓球のサーブをイメージしたフォームでホームベース付近にワンバウンドを投げた。

投球後は「めちゃくちゃ緊張しました!」と苦笑い。超高速ノーバウンドを予告していただけに「球質自体は結構速かったので満足なんですけど、ノーバウンドで捕手の方に届けられなかった。向きもちょっと右側に行ってしまって…」とアスリートらしく反省した。それでも「85点ぐらい」と自己採点し、「甲子園球場で投げられたことが人生の思い出になりました」と笑顔で感謝した。

プロ野球観戦の経験は3度あるそうだが、阪神戦は初めて。「私は全体を応援しているのですけど、今日阪神の始球式をさせてもらったので、これからは阪神を特に応援しちゃうんじゃないかと思います」とニッコリだ。

自身は10日に日本代表選考会で優勝し、アジア大会(9月、中国・杭州)シングルス代表権を得たばかり。「卓球も野球のようにたくさんの方に観ていただけるようにスポーツになったらうれしいです」と言葉に力を込めた。