あぁ投壊…。ソフトバンクが、ともに今季ワーストの17被安打14失点で大敗。楽天に4回、7回と2度も打者一巡の攻撃を許す一方的な展開を強いられた。

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試合後、藤本監督は「143試合あったらこういう試合もありますよ。切り替えていかないとしょうがない」と、必死に前を向いた。

桜島の見える鹿児島・平和リース球場で、打線爆発…ではなく投手陣が大炎上した。先発東浜が4回途中6失点でKO。2番手板東も2失点、3番手笠谷も6失点と火に油を注いだ。3投手ともに本塁打を献上。指揮官は「まだチャンスはある」とリベンジを促したが、この日は守護神森の2軍再調整が決まった。投手陣の再建は急務だ。

3年ぶりの鹿児島開催。1万7796人の観客が詰めかけたが、ため息ばかりが漏れた。ダイエー時代の95年から続いていた同地での連勝も「9」でストップ。開幕8連勝の後は一転、3勝5敗1分けで、勢いは鈍化している。19日からは大阪、札幌と長距離移動のビジター6連戦。指揮官は「厳しい3連戦になる。しっかり気持ちを入れて、1点1点取っていくしかないですね」と引き締めた。首位楽天には0・5差。シーズン最初の踏ん張りどころがやってきた。【只松憲】

○…大敗の中で3番中村晃が気を吐いた。1点を追う3回1死二、三塁から右翼線へ一時逆転となる2点適時打。「真っすぐを捉えることができました。(二、三塁で)最低でも犠牲フライという気持ちで打席に入った」。5回にはカーブをうまく引きつけ中前にはじき返した。2戦連続のマルチ安打で打率も3割2分7厘に引き上げた。柳田、栗原の主軸が戦線離脱しているものの、頼れる打撃職人はしっかり打線をけん引していく。

▽東浜(先発も4回途中6失点KO)「逆転してもらった直後に逆転を許してしまい申し訳ない。自滅です」