BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)が率いる日本ハムが今季初の3連勝をマークした。

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勝利の立役者は先発した加藤貴之投手(29)だった。9回を90投げ切り、今季初完封で2勝目。9回完投の最少投球数(71球)を70年ぶりに塗り替えそうなほどの超省エネ投球だった。打線も2回、加藤の女房役の宇佐見真吾捕手(28)が決勝の先制1号2ランを放って援護。これで日本ハムは3カード連続で初戦を勝利。波に乗ってきた。

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◆マダックス 100球未満での完封を意味する言葉として使われる。86~08年に大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りした大投手グレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力は「精密機械」と呼ばれた。球数で降板のタイミングを管理する現代の野球では、100球未満の完封が先発投手の理想になる。

◆加藤貴之(かとう・たかゆき)1992年(平4)6月3日、千葉県生まれ。拓大紅陵では甲子園出場なし。新日鉄住金かずさマジックでは野手転向後に投手に再転向。15年ドラフト2位で日本ハム入団。21年10月18日楽天戦でプロ初完封を記録。通算成績は161試合で35勝34敗、防御率3・58。182センチ、87キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸7300万円。