また逆方向弾!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、6号2ランを含む3安打3打点の活躍で、チームを勝利に導いた。

4点リードの4回1死一塁、広島矢崎の2球目、148キロ高め直球をバックスクリーン左へ。4月20日中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合ぶりの快音に「ランナーも(山田)哲人さんでバッテリーも盗塁を警戒してると思ってたので。ストレートを狙って振り切りました。しっかり押し込めたかなと思ってます」と喜んだ。

ここまで6本塁打のうち実に5本が中堅から左への1発。広角に打てる若きスラッガーは「ある程度、そっち方向に打球が飛んでいるのはいいこと。今までは強引に引っ張ったりしていたので。いろんな考え方だったり、試しながらやってます」とうなずいた。

39本塁打でキングに輝いた昨季は、左13本、中4本、右22本。中堅から逆方向に17本で全体の43・6%。これでも十分に多いが、今季は83・3%とさらにその傾向が強まる。キャンプ時から常々「センターから逆に強い打球」と意識してきた成果が実を結んでいる。

またこの日はバットを変えて試合に臨んだ。先端の形状やグリップの太さなどを変えたもので「いろいろ試しながら、いいものを使っていきたいと思っているので」と言う。現状に満足せず、常に試行錯誤しながら進歩を目指す不動の4番。逆方向へのアーチ量産で、さらなる高みへ足を踏み入れていく。【鈴木正章】

 

○…山田が5号先制ソロを含む4安打2打点で打線をけん引した。猛打賞は3月27日阪神戦以来、今季2度目。「ファウルも少ないですし、一振りで決められているのは調子が上向いているんじゃないかと」と振り返った。村上とのアベック弾は5日中日戦以来、今季2度目で「大事な3、4番ですし、チームの先頭に立って、しっかり自覚を持ってやっていきたい」。主将として強い決意を示した。

○…原が8回を100球、7安打2失点にまとめ2勝目を挙げた。味方の大量援護にも助けられ、リズム良く丁寧な投球を披露。広島打線に的を絞らせなかった。高津監督も「よくあそこまで投げたと思います。(原)樹理には毎年2、3勝の投手だと言ってるので、まず1つの壁に到達したと。ぜひその壁を乗り越えてほしい」とさらなる活躍を期待した。

▽ヤクルト塩見(7試合ぶりの1番起用で4号ソロを含む2安打3打点)「チームの勢いに乗せてもらって打つことが出来ました」

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