日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前、29日巨人戦(東京ドーム)で2試合連続完投勝利を挙げた阪神青柳晃洋投手(28)を絶賛した。「昨日の巨人戦、見てました?」と、自ら報道陣に話題を切り出したBIGBOSS。「タイガースのこういうピッチャー…」と青柳の投球フォームをまねしながら「青柳君。彼の、バッターのタイミングをずらすテクニックは、うまいわぁ、あれは」と、感嘆した。

29日はロッテ戦が雨天中止となり、巨人対阪神戦をテレビ観戦していたようで、古巣のサイド右腕の快投にくぎ付けとなった。「セットポジションに入って」と、セットに入って首を左右に振り、モーションを起こすまでの動作をまねしながら、「彼、クイックもあるから。バッターはクイックに合わせておかないといけない、常に。それがこう(タイミングをずらされる)。いろんなことを考えさせられるから…。バッターは一番大事なのはタイミングだから。それがちょっとだけでもずらされるとゴロになる。あれはもう、すげぇうまい」と、絶賛の嵐は止まらない。

さらに新庄監督は青柳について「彼はこういうボール(シンカー気味のボール)を投げるじゃないですか。これにも角度をつかっている。ピッチャーのプレートの一番端(一塁側)に足をつけている。ここから(投げて)角度をつけるという。毎回こう(右打者に対して食い込むように)きたら、バッターは嫌やしね」と分析し、あらためて称賛した。

青柳のテクニック、投球術をテレビ観戦で学んだBIGBOSSは、自軍の投手陣にも試してもらいたいようで「そういうのも、いろんなチームを見ながら勉強して、で、(自軍の選手に)アドバイスをして。急に『やれ』と言っても試合ではできないから。ブルペンで試してもらって。それでやってみて、と。コントロールがつかないとか、打たれたりしたら、俺がやれと言ったから(監督の責任)でいい」と話した。