ロッテ山口航輝外野手(21)が3安打4打点で、チームに今季初の逆転勝ちをもたらした。

初回、3回と2打席連続で適時打を放った。1点を追う5回はレアードの併殺打の間に同点とし、なお2死三塁で回ってきた。ここで、左越えへ勝ち越しの3号2ランを放った。日本ハム上沢の151キロを完璧に捉えた。

お立ち台に呼ばれると「1打席目から前の打者が出てくれて、チャンスで3回も回ってきたので、自分が決めてやろうと打席に入りました」と胸を張った。しばらく、やりとりが続いた後、インタビュアーから「さあ、最後になりますが、山口選手は大変、俳句がお得意ということで」と締めの一句を振られた。

笑みを浮かべながら聞いた山口は「行きます」と前置きして、こう続けた。

「こいのぼり 僕も登るぞ 頂点へ」

スタンドからは大きな拍手。センター後方バックスクリーンには、こいのぼりがはためいていた。

山口は中学校時代、国語の授業で伊藤園主催「おーいお茶 新俳句大賞」に応募し、佳作特別賞に選ばれている。

【ニッカン式スコア】30日のロッテ-日本ハム戦詳細スコアー>