雨天順延となっていた第2週最終日の1試合が行われ、静岡大が聖隷クリストファー大を9-1の7回コールドで下した。今季初登板で公式戦初先発の藤原大誠(たいせい)投手(4年)が5回2安打1失点(自責0)と好投し、快勝に導いた。

今季初黒星を喫した1日の静岡産大戦(1●8)後に先発を告げられた。「優勝に向けて負けられない試合。強い気持ちで入った」と初回から飛ばした。最速140キロの直球を中心に、強気の投球で相手打線を封じた。5回に味方の失策から1点を失った。「少しばらつきがあったけど、試合はつくれた」。役割を果たし、マウンドを降りた。

卒業後は、保健体育の高校教員を志望。7月末の試験に備え、今春を最後に引退を予定している。「最後の大会で、神宮(6月の全日本大学選手権)に行って終わりたい」。今季に懸ける思いも投球に乗せた。

今週末は、2位日大国際関係との2連戦。連勝すれば、初の2季連続優勝が決まる。この日、投手2枚看板の吉田哉太(かなた、3年)と古川陽都(ようと、3年)の温存に成功。天王山に向けて、準備を整えた。【前田和哉】