DeNAが4時間18分の延長戦を制し、広島から7試合目で今季初白星を挙げた。3-3で迎えた延長11回1死二塁、途中出場の神里和毅外野手が、右中間へ勝ち越し三塁打を放った。三浦大輔監督は「ずっとやられっ放しだったので、今日は全員で勝ててよかった。少ないチャンスで神里に1本出たことはよかった。チャンスをつくった戸柱、倉本も、本当に全員でつかんだ勝利だと思います。今日の勝利はアナリストの分析のおかげもあった」と興奮気味に語った。

外野手陣が発奮した。主将を務める佐野恵太外野手が、椎間関節炎で離脱。神里は「佐野がいないから勝てないと思われたくない。佐野の分もしっかりカバーできるようにというのはあったので勝ちにつながってよかった」。1学年後輩の佐野とは、普段から仲がいい。「寂しい思いもあります。でもそれでやっぱりチームが下降、負けが続いたら佐野も嫌だと思うのでしっかりやっていきたい」。離脱が決まると、直接声をかけたという。

初回には、長打力では佐野に引けを取らない大田が、地元広島で先制アーチを放った。三浦監督は「みんながグラウンドに立つ前の準備も常にしてくれている。結果が出たことはチームにとってもすごく大きいことだと思いますし、今いるメンバー全員で戦うしかないのでよかったです」。主将を欠く危機的状況で、今季1度も勝てなかった相手から勝利。しかも苦手な大瀬良大地から3点を奪い、エース対決を制して今季3度目の3連勝。巻き返しのきっかけとしていく。【斎藤直樹】

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