ソフトバンク東浜巨投手(31)が、地元沖縄で大歓声に包まれた。沖縄セルラー那覇で行われた西武戦に先発。

1回のマウンドに向かう前だった。「東浜」の名前がコールされると、球場全体から大喝采。08年春、沖縄尚学をセンバツ優勝に導いた右腕の人気ぶりは健在だった。故郷への凱旋(がいせん)登板で、島民を再び笑顔にした。

初回は1死から金子に左前打を献上。その後2死一塁で、同じ沖縄出身の山川にも左前打を許した。2試合連続のノーヒットノーランこそ逃したが、後続を断った。「1球1球力を込めて投げたい」。意気込み通りの立ち上がりで、またも大きな拍手を浴びた。

今季初の中5日登板は、首脳陣の配慮だった。藤本監督は「沖縄出身やからね。投手コーチもいろいろと考えてくれた」と説明。沖縄は連日の雨予報で、仮に雨天中止となっても、スライド登板できるように先発ローテーションを再編したという。東浜も「ワクワクしている」とやる気満々で迎えていた。

観衆は、沖縄の人気ビールブランド「オリオンビール」を片手に声援を送った。東浜は7回2安打無失点で降板。勝敗は付かなかったが、島人(しまんちゅ)魂を見せた。【只松憲】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧