広島の4番ライアン・マクブルーム内野手(30)がリーグ単独トップの6度目の勝利打点を挙げた。1-1の5回2死一、二塁からロッテ先発小島の真ん中に入ったチェンジアップをコンパクトに振り抜いた。三塁線を破る2点適時二塁打で決勝点を導いた。「チームに勝ちがついてうれしい。自分の前に出てくれる走者に感謝しないといけない」。

打点も28に増やし、西川(29打点)に次ぐ、チーム2位タイまで伸ばしてきた。さらに打率は2割9分7厘まで上昇。助っ人では打率両リーグトップで26日にも3割に達する。「(マツダスタジアムは)世界で一番の球場、そしてファンだと思う。その前でプレーできてほんとに幸せ」と会心だ。 チームは昨季、交流戦で3勝12敗3分けと苦しみ、ロッテ戦も3連敗中だった。だが新助っ人に昨年のデータは関係ない。「(交流戦で)違いは感じない。セ・リーグでも初見の投手はたくさんいる。パ・リーグだろうがセ・リーグだろうが(関係ない)」。チームは3位ながら、2・5差で首位ヤクルトをピタリ追走。打線をけん引しているのは勝負強い4番だ。【前山慎治】

▽広島佐々岡監督(マクブルームについて)「4番が仕事をしてくれた。非常に大きい、つなぐ野球ができた」

○…交流戦初先発の広島遠藤が7回途中2失点で3勝目を挙げた。2回に岡に先制ソロを浴びたが、立て直した。3回から5回までは無安打投球。勝ち越した直後の6回2死一、三塁も無失点で切り抜けた。「自分なりに考えて投げることができました。今日出た課題もあるので、そこをしっかり反省して、また次に生かせれば」と笑顔だった。

○…広島2番手塹江が1球ホールドを記録した。3点差に縮まった7回1死一塁で登板。安田に投じた初球149キロで詰まらせると、二塁正面のゴロとなり、併殺でピンチの芽をつんだ。珍しい1球ホールドに「去年かな、1球勝利があります。正直、投げミス。結果的に良かったなと思います」と胸をなで下ろした。

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