プロ野球前コミッショナーで弁護士の熊崎勝彦氏が5月13日、心不全のため亡くなった。80歳だった。

岐阜県出身。検察官時代は、東京地検特捜部長、最高検察庁検事、同公安部長などを歴任し、リクルート事件にも携わった。

14年1月1日付でコミッショナー就任。在任中に起きた野球賭博問題では、関わった選手や所属球団への処分を行い、再発防止策の制定に尽力した。野球の五輪種目復活にも貢献した。17年11月、任期満了で退任。コミッショナー顧問を務めた。

葬儀・告別式は20日に家族葬で行われた。家族の意向により、弔問、香典などは辞退。

 

◆熊崎勝彦(くまざき・かつひこ)1942年(昭17)1月24日、岐阜県生まれ。65年明大法学部卒業。72年検事任官。96年東京地検特捜部長。99年最高検察庁検事、04年同公安部長。同年9月の退官まで「落としの熊崎」の異名でリクルート事件、金丸信自民党副総裁(当時)の巨額脱税事件などに携わる。05年からプロ野球のコンプライアンス担当のコミッショナー顧問。14年1月コミッショナー就任。