阪神が主砲の一撃で、息詰まる投手戦のけりをつけた。ロッテ佐々木朗が先発する一戦は6回で無得点だった。その後も救援陣を打ちあぐねたが、9回、佐藤輝が決勝の11号ソロ本塁打をバックスクリーンに運んだ。矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

-佐藤輝らしい、求められている1発

矢野監督 「まあまあちょっとね、体勢が崩れてたからまさか入ると思わんかったけど。よく行ってくれたね」

-今日も含めて最近は悔しい思いも

矢野監督 「そうやね、こう、ずっとチャンスでアイツに回ってきてかえせないのが続いていたんで。アイツも2年目になって自分のバッティング以外に何とかしようっていう気持ちはすごく出ているんで。その悔しさもあったからね。打った後、うれしそうな、ああいう感じっていうのはあんまりなかったと思うんで。そういうところでは、責任を感じている部分と、やっぱりそこで打てた喜びというのがあったんかなというふうには思っているけど」

-4回に二、三塁間で挟殺された走塁はその気持ちが出過ぎたか

矢野監督 「走塁は…。ダメだよ。あれは別にツーアウト二塁でいいんだから。あれは気持ちが行ったからということじゃない」

-そういったことがあった後に打てたのは、プレーヤーとして大きな試合

矢野監督 「うーん、プレーヤーというか、そういうことはプロでやっていく以上、起こりうるんで、それがいい方向にいくことを増やしていかなダメやし。2年目っていうのもあるし、プロであることももちろんね、2年目だから許されることもあるし、まだまだ成長していくその過程の中ではいろいろあるかな、と思います」

-ウィルカーソンは粘り強かった

矢野監督 「いやー、よういってくれたね。中継ぎもみんないってるし、8回までいってくれたから助かったし(長坂)拳弥とやりとりしながら」

-8回は球数が微妙だったが

矢野監督 「ピンチも何回か背負ってるし、もちろん最後までっていうのもなくはないけど、あれ以上っていうところでは、追い越したらもう、(岩崎)優で行こうと思ってたので」

-岩崎は今後のきっかけにもなる登板

矢野監督 「そうやね。これでまた気持ちが晴れるっていうとまだそこまでいかんかもしれんけど、落ち着くというか、フラットな状態でまたマウンドに行ける、今日はちょっとやっぱり自分でも1点、点取れてないから常に苦しい状況で、優にバトンを渡している。そういうところでは今日の登板からちょっとフラットに戻れる試合を優がつくってくれたかなと思います」

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