西武水上由伸投手(23)は阪神チャンステーマを自らの応援歌として聞いていた。ピンチをしのぎ、回跨ぎもこなす無失点リリーフで勝利に貢献した。

6回2死一、三塁のピンチで2番手として登板。リクエストで判定がひっくり返し、ピンチが拡大した場面で、先発佐藤からマウンドを引き継いだ。

打者は糸井。3万86人の甲子園には、チャンステーマが包んだ。虎の反撃ムードの中、水上は超ポジティブ思考を存分に発揮していた。

「タイガースのチャンステーマが流れてきたので、自分の応援に変えてやろうと思ってマウンドにあがりました。糸井選手でしたが、ひるむことなく、初球から仕留めにいくつもりで投げました。アウトが取れて良かったです」

その1球目。外角146キロシュートで芯を外した。投ゴロで仕留め、一瞬でピンチを終わらせた。無念の虎党の声が響く中、会心のガッツポーズをした。

続く7回も託された。2死から代打高山に左前打こそ許したが、無失点でしのいだ。ドラフトは育成5位で入団した2年目の右腕。この日も頼もしかった。

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