阪神が一夜で自力優勝の可能性を復活させた。3回までに大山悠輔内野手(27)の9号3ランなどで、今季甲子園では最多の5点を奪った。6回に西武に一挙4点を奪われ猛追されたが、7回からは勝利の方程式で逃げ切った。この日はセ・リーグ5球団が敗れた。交流戦が全6試合行われた日にセ球団で阪神だけ勝ったのは5年ぶり4度目。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

 

(テレビ)

-最後は際どい試合になった

「いやもうね、押されっぱなしで。よくピッチャーが、最後粘ってくれました」

-打線を組み替えて1番に入った島田が当たり、いい点の取り方ができた

「そうですね、本当にチームに勢いというかね、そういうものをつけてくれましたし。まあ島田が出るとどうしてもね、足というのも向こうも警戒すると思いますし。そういうところで本当に島田がいいアクセントになってくれました」

-この投手にこの打線で行くと、早い段階から決めていたか

「いやそれは、そうですね、昨日終わった時に決めました」

-足も絡めて点が取れた

「そうですね、うちの特長でもありますし。なかなかちょっとこう、点が取れないというのが課題にあるんでね。そういうところでちょっと動いて行って、というところが、選手がうまくやってくれましたね」

-3回の大山の9号3ランが大きかった

「そうですね、もちろんタイムリーということは思っていましたけど。最高の形でね、あそこで打ってくれたのでね、あのホームランもいいホームランでした」

-先発の西純はどう見たか

「登板するにあたって、相手にも研究されますし、疲れも出てきているかなという感じですけど。純矢にはやっぱり6回を乗り切れるピッチャーに、やっぱりなってもらいたい。あそこで代わって3勝目ですか。もちろんこれも、ナイスピッチングなんですけど、でももっともっとスケールの大きいピッチャーになって行ってもらいたいんでね。まずは6回はしっかり投げ切るピッチャーになってもらいたいですね」

-7回からはいつものリレーで

「いや、相手打線もね、やっぱり1発もありますし。嫌な打線なんで。そういうところではバッテリーで慎重になりながらね、大胆に行くところも行きながら、そういうピッチングをしてくれたと思います」

-明日はカード勝ち越しがかかる

「点を取りたいですし、早い回に今日は点を取れて、中盤以降点を取れなかったんで。取れるときは1点でも多く取れる野球をしながら、しっかりバッテリーでも守り切るという試合をします」

(ペン囲み)

-島田が1番起用の期待に応えてくれた

「この打順でって、結果が出たからみんなそう言ってくれるけど、出えへんかったらまた違うわけで」

-キャンプから島田の出塁が増えれば3番近本もという話をしていた

「まあまあ、それは、その点、力を付けてきている、成長というのは、あるなと思っていたんで。開幕してから、あいつも離脱があったんで、なかなか波に乗るっていうのがなかったけど、こういう形で出てきてくれれば、いろんなバリエーションというのもできるし、足も使えるんでね。あいつも控えでいいとは思ってないんで。そういうところはもっと貪欲に、自分がどうすれば出られるかというのをもっともっとアピールしてくれればいいと思います」

-大山は足の状態も良くなって打撃も上向きか

「ほどほどだと思うよ。その中でもよくやってくれてるし。なんか見た感じコンパクトに振って打ったようなホームランに見えたんで。今シーズン打った中でもすごくいいホームランだったなと思うし。最近打撃練習でもしっかりセンター方向に打っていくっていうのを意識しながら打てているんで。いいタイミングでいいホームランというのも出てるんでね。こっからウチが上がっていくというところで言うと、やっぱり悠輔(大山)が打ってくれるっていうのが絶対条件になると思うんで。何かしらの手応えがあるような1本になってるんじゃないかなとは思っています」

-西純はピンチもありながら粘った

「もちろんまだまだ課題のある投手で、経験ももちろんあるわけじゃないから。いい部分っていうのは向かって行ったり、粘れたっていうところだけど。やっぱり6回のあの場面も四球ってちょっともったいないと思うし。出そうと思って出す投手なんていないんだけど。どう3回り目をどう抑えるかが、先発投手としてこれから大きな課題にもなるし。チーム全体としてもあそこを乗り切ってもらうというのが大きなイニングなんで。粘ってくれた部分もあるし、でも期待値が上がっている分、もっと粘っていけるような投手になってもらいたいっていうものもあるし。アイツ自身も勝って、あれでいいとは思ってないと思ってないと思う」

-湯浅は無失点が続く

「なかなか1点差って、みんな、アルカンタラからみんななかなか一番厳しいような状況で、ホームランもあかんしフォアボールも出したくないし、非常に難しい場面やけど、登板するごとに落ち着いてきているというか、自信もあると思うし、こうやっていくっていうものがすごくあいつは、そういう気持ちの部分もけっこうしっかりしてるので。そういう経験を積んだ中での成長がこういうピッチングというか、大胆さと自分が何をやるべきか分かった上でピッチングできてるから、そういうところがゼロっていうのにもつながってるから。自分のボール投げるだけっていうピッチャーではない。そこは大きな成長かなと思います」

-ファン投票でも湯浅が中継ぎ部門の1位に

「まぁね、それはファンの皆さんの後押しもあるけど、そこに湯浅のパフォーマンスも伴ってこないと、そうはなってこないので。認めてもらってるってことを励みにすればいいし。本来持ってる力はこれくらいのものがあると思ってるんでね。いいものをもっともっとプラスしてもらって、ピッチャー湯浅ってなった時にもっと大きな声援をもらえるピッチャーになって。もっと上を目指してもらいたいと思います」

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