<日本生命セ・パ交流戦:阪神6-1西武>◇2日◇甲子園

大谷翔平もビックリの大車輪だ! 阪神先発のジョー・ガンケル投手(30)が投打の大活躍で2カード連続勝ち越しに大貢献した。「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦で、投げては7回途中1失点で2勝目、打っては決勝タイムリーを含む猛打賞。今季初の先発全員&最多17安打の快勝を導き、元阪神の新庄BIGBOSSが甲子園に凱旋(がいせん)する3日からの日本ハム3連戦に弾みをつけた。

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5月のこと。阪神糸原の母校・開星(島根)の野球部員60人超が、ミーティング場に掲げられた「糸原」の大見出しを見つめていた。4月28日付のスポーツ新聞だった。

27日の中日戦で、糸原は二ゴロと遊ゴロでそれぞれ打点を挙げてヒーローになった。恩師の野々村直通監督(70)はこの2打点を喜び、ミーティングの題材にすることを迷わず決めた。

「どうして内野ゴロを2本打っただけで、糸原が新聞の1面になるか分かるか? あいつはただ打つ、というだけじゃなくて、チームのために何とかしようと必死に気持ちを出している。高校の時からあいつが持っている魂なんだ」。

天才的な打撃で当時は全国的にも有名だった糸原だが、同時にフォア・ザ・チームの精神が強かったという。お立ち台で「僕らしい汚いヒット」と言った糸原。派手なプレーではなくても、後輩たちのお手本になるのが糸原のプレースタイルだ。【遊軍 柏原誠】

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