巨人の阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)が、3試合連続で先発マスクをかぶっている秘蔵っ子の山瀬慎之助捕手(21)に金言を送った。

山瀬が生まれた01年は、プロ1年目から阿部コーチが大活躍。それを見た両親が「慎之助」と名付けた。

阿部コーチが19年に現役を退き、2軍監督に就任した20年に入団してきたのが山瀬だった。“運命の糸”でつながっているかのような教え子の今に、「俺からしたら1年目から見ている子だから(先発マスクは)不安の方が大きいよね。『大丈夫?』って思う」と親のような気持ちで見守っているという。

それでもヤクルト内山壮真捕手(19)を例に挙げ「山瀬より下の子がずっと(マスクを)かぶっている。若いからというのが通用するのも今のうちだし、存分に自分を出してやってほしいな」と期待を込めた。

この日は二塁打を放ったものの、リードを許したまま7回に代打を送られた。楽天川島に浴びた先制3ランの場面について「投手に『1球目から打ってくる。ボールでいい』と伝えていたけど結果的にそうなった」と振り返りつつ「痛い失点はあったけども、ちゃんとゲーム作ってる。大したもんだなと思ってるよ」と評価した。

日頃のミーティングで伝え続けていることがある。「相手データも大事だけど、直感も大事。状況判断、試合の流れの後、最後困ったときにデータを使おうと言っている」。

今後に向けて「1軍はすごく貴重な時間。打たれたときの経験を自分の引き出しに、たくさん入れてほしい。配球に正解はない。自分でバリエーションを増やしてほしい」とアドバイスを送った。【三須一紀】

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