中日根尾昂外野手(22)が15日、投手として本格的なスタートを切った。バンテリンドームで行われた全体練習は投手組でメニューを消化、ブルペンにも入った。17日のリーグ戦再開から投手登録となる予定で、プロ4年目のシーズン途中で異例の転向となった右腕は「よし、やるか! という気持ちですね」と意気込みを語った。主な一問一答は以下の通り。
-今日の練習を振り返って
「野手目線から投手の練習に入って、新鮮でした」
-投手登録への経緯は
根尾 「立浪監督とシーズンが始まってからずっと話はさせていただいていた。このタイミングになったか、という感じですね」
-外野手、ショート再挑戦などあったが
根尾 「日々、ずっと外野の練習、内野の練習、打撃練習をやらせてもらってきた。現時点で投手登録なんですけど、投手でやっていくというところを一番に思ってやるんですけど、ただ打撃練習もしますし、今までやってきたことがゼロになるわけではない。過去に例が、野手から投手になった例がないというのは聞いてはいるんですけど、僕は僕なんで、しっかりやれることをやっていきたい。登録がピッチャーになるという形で、高校3年生までは(投手を)やっていましたけど、プロ野球ではピッチャー1年目。そこはゼロからのスタートなので、吸収できるところは吸収してやっていきたい」
-2度のリリーフ登板を経験
根尾 「1点差で勝っている、負けているという場面ではないので。もちろんまず初めはストライク取れるところから始まると思いますし、そこから打者との駆け引きが始まると思うので。そこに関しては、ストライク先行でいけていたというのは。もっと荒れるかと思ったんですけど、段階は踏んでいるかと思うので。(今後は)プロの打者と対戦して、より精度を高めていかないといけないですし、練習も実戦でも投げて、精度を上げていかないといけないと思います。まずは中継ぎからスタートしていくと思う。その積み重ね。しっかり抑えられるようにやっていきたいです」
-投手登録が決まって
根尾 「よし、やるか! という感じですね」
-立浪監督とはどういう会話を
根尾 「いやもう『投手登録でいこう』というお話で、はい」
-昨秋からそういう話を
根尾 「そうですね。野手で打てなかったらという話はずっとされていたので、まあ今ももっと打ちたいという気持ちは持っていますし、その機会がゼロになったわけではないので」
-これまで投手の練習は
根尾 「3年目(昨季)までも、トレーニングというか、練習の一環でブルペン入ったりはしていた。僕は野手でと思っていたので、体のバランスというか、逆の動きをすることでという意味合いでやっていたんですけど」
-このタイミングでの転向というのは
根尾 「全部、ピッチャーになるという感覚はなくて、打撃もしながらという感じなので。いきなり180度変わるという感じは僕の感覚ではないです」
-5回までは野手も、と立浪監督も話していたが
根尾 「基本、投手なんですけど、そうですね。監督が決めることなんで、いける準備をしておくということですね」
-最終目標は
根尾 「どこに適性があるかはやってみないと分からない。投げて抑えていて目標が変わっていくのかなと思う
」
-ショートでやりたい気持ちは
根尾 「それはずっと持っている。(だが)登録が変わったので投手で、と切り替えて。チームが勝つために自分のパフォーマンスをしっかり出すこと(を目標とすること)は変わらない」