日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は20日、今季の統一球の反発係数について「全て規定値内で報告が上がっている」と話した。19日までの12球団合計の年間本塁打ペースは1192・6本で、昨年の1449本から250本以上減少。西武山川が「飛ばない。間違いない」と話すなど、今季のボールは飛ばないという声が上がっている。

15年2月に両リーグのアグリーメントが改正され、統一球の反発係数は「0・4134」が目標値となった。月1回の納品前検査で、従来通り「0・4034~0・4234」の範囲をクリアする必要がある。今季もこの範囲に収まっていることになる。同事務局長は「その時、その時の数字だが、規定値の中間あたりの数字。規定値から外れたボールは使用できません」。範囲内で昨季より反発係数が低くなっている可能性については「規定値なので、去年と比較していません」と答えた。検査結果は、12球団にも報告している。