日本ハム新庄剛志監督(50)が繰り出した奇策が、ソフトバンクの“大海”にはね返された。今季13度目の0封負けを喫したBIGBOSSは、開口一番で「打てない時は、外科? 内科? 精神科に行けばいいかな?」と、苦笑いした。

この日は、あえて右打者を8人並べた打線で臨んだ。試合前まで被打率が左打者の2割8分5厘に対して、右打者が1割5分8厘の大関に「だから、ほとんど右、並べた。右でも打てますよって。挑戦」とデータに挑んだが、大関と海野の“大海バッテリー”を攻略できず。自身の采配に「良くなかったね。今度は左を並べます」と、反省した。

日本ハム先発の伊藤「大海」も6回2失点と踏ん張ったが、肝いりの打線が援護できなかった。これでチームは今季初の7連敗で借金はワースト更新の「18」。連敗中は1試合平均1・6点の打線に「投手に3点以内に抑えたら打つ方が4点取るよと言える時が早く来てほしい」と新庄監督。勝ち負けより選手の成長を優先している現状だが、勝ちたい選手の気持ちも重々承知する。「(エンゼルスの)マドン監督が14連敗(の途中)でクビになったでしょう。明日はわが身のつもりでやっていきたい。今(連敗が)7なので、あと倍(笑い)。あと6で止めたいと思います」と、BIGBOSSは話した。【木下大輔】

○…清宮が代打で復帰も、快音はお預けとなった。2点を追う8回1死走者なしで出場。フルカウントまで粘ったが、8球目の149キロ直球を打ち上げ左飛に倒れた。前夜24日のソフトバンク戦を胃腸炎のため欠場。この日は試合前練習にフル参加し時折、笑顔を見せながら汗を流し、試合出場に備えていた。

▽野村(ソフトバンク大関に完封勝利を許し)「真っすぐが強いのにフォークとシュートをうまくコントロールされる。真っすぐが来たときに捉えきるのが、難しかった。僕が4番を打たせてもらっている中で、他の勝っているチームは4番が打つべきところで打っているのに比べて、(自分は)打てていない」

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