ロッテが借金1で6月までの日程を終えた。借金10にリーチがかかること2度、いずれも回避。交流戦明けに連勝を重ね、勝率5割間近まで来た。1人で貯金5を稼ぐ佐々木朗希投手(20)や、勢いを増してきたエンニー・ロメロ投手(31)ら先発投手陣の奮闘がチームを支える。

今後も上向き傾向といえそうだ。開幕投手を務め5勝を挙げている石川歩投手(34)が腰痛で離脱したものの、ベテラン美馬学投手(35)の踏ん張りや佐藤奨真投手(24)の台頭でカバーしている。その石川についても、井口資仁監督(47)が「来月の頭ぐらいには放れると思います」と、2軍での実戦復帰が近づいていることを28日に示唆。球宴前の1軍登板も見えてきたが「どちらかというと後半戦を万全に、とは思ってますけどね」と焦らせない方針を口にした。

昨季前半戦だけで8勝した岩下大輝投手(25)も、今年は後半戦で力になりそうだ。3月末に右肘を手術。全治3カ月とされていたものの「いまピッチングが始まって、復帰できるくらいになっているので」と井口監督。実戦復帰の具体的な時期こそ明言しなかったものの、このまま順調な経過をたどれば、現在の先発陣の疲労が蓄積する時期の“救世主”になりうる。

先発陣の好調ぶりは、種市篤暉投手(23)にも好影響だ。右肘のトミー・ジョン手術のリハビリを終え、2軍での先発マウンドを重ね始めている段階。手術前には完封勝利も挙げるなど力量は確かな若手右腕ながら、井口監督は「まだちょっと投げる体力というのが。急いでとは思ってないです。しっかり仕上がって、チームとしてここぞという時に行けたらいいなと思います」と話し、秋以降の1軍復帰を想定しているもようだ。

新外国人右腕のロベルト・オスナ投手(27)が加わり、疲労がたまりつつある救援陣も層を厚くした。シーズンも残り半分。打線の得点力が増せば、十分に上位を狙える。【金子真仁】

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