日本ハムは1日、育成枠の田中瑛斗投手(22)と支配下契約を結び、札幌ドームで記者会見を行った。背番号は93。会見に同席した新庄剛志監督(50)が「7月7日に先発してもらう。まだ(本人にも)言ってないんだけど」と、ロッテ戦(ZOZOマリン)での先発登板を仰天公開。「今(登板日を)知ったばかりなので…」と驚く田中を横目に新庄監督は「93球を目標に投げてもらえれば7回くらいまで行ける。今日は『おめでとう』。7月7日は『ありがとう』に変われるピッチングをして欲しい。ここからがプロ野球のスタートだと思うので楽しみにしています」と、期待を寄せた。

田中は17年ドラフト3位で柳ケ浦(大分)から入団し、20年7月に右肘を手術。昨季終了後に構想外となり、今季は育成選手としてプレーしていた。6月29日イースタン・リーグのロッテ戦(ロッテ浦和)で先発した際、5回途中で降板し、ベンチで木田2軍監督から支配下登録を告げられたという。田中は「同期の清宮や北浦も喜んでくれた。また、同じ舞台でプレーできるのがうれしい。これまで以上に野球を楽しんでチームの勝利に貢献できるよう頑張りたいと思います」と意気込んだ。

強い直球に可能性を感じたBIGBOSSは「キャンプ中からこの時期ぐらいに、背番号を若くして1軍で投げさせたいなという気持ちでブルペンで見ていた。スター候補の1人」とし「1年間がトライアウトと言ってあるので、7日から(チャンスを)ものにしてもらいたい」と話した。