DeNA牧秀悟内野手(24)が一振りで侍ジャパン栗山監督の目を奪った。初回に1点を先制し、なお無死二、三塁で中日小笠原から中堅へ犠飛。「チャンスで得点することができて良かったです」。走者をかえす4番の仕事でチームの連敗を2でストップ。8回には二塁打を放った。

ネット裏の栗山監督は、中止にはなったが、3月の強化試合で代表に呼んでくれた。試合前にあいさつし「見てるよ」と言葉をもらった。「栗山監督とお会いして緊張してましたが、アピールしていきたいと思います」と、来春WBCでの代表入りを目標に掲げた。

純粋な思いは、栗山監督にも伝わった。「初々しさがあって、野球をやる喜びを感じる。この年になると、そういう若い人を見るのは、すごくうれしい」と笑った。もちろん、プレーも高評価。「(犠飛は)簡単そうに見えて強引さが消えていた。4番として何をすべきか、すごく対応力がある。状況に合わせて、いろんなバッティングができる」。初見ばかりの国際大会で、対応力は大きな武器となる。ヤクルト山田、広島菊池涼、巨人吉川、楽天浅村…豊富な人材がそろう中、侍の二塁手を誰に託すのか。「悩ましいだろう」。そう話す顔は、うれしそうだった。【古川真弥】

▽DeNA三浦監督(4番牧に)「犠牲フライも、しっかりと仕事をしています。よくやってくれてます」

▽DeNA大貫(5回にビシエドの痛烈な打球を背中に受け、その回限りで降板も5安打1失点で6勝目)「今日は塁にランナーを出すことが多かったです。次回登板はその点を改善できるよう、調整から自分と向き合い取り組んでいきたいと思います」

▽DeNA宮崎(2安打1打点でリーグトップ打率を維持)「チームのために自分の打席でできることをやるだけと、精いっぱいやってます」

▽DeNA大田(初回に先制打。2番で4試合連続安打と打点)「栗山監督にファイターズで(2番に)使ってもらって、三浦監督はそこに当てはめてくれている。たくさん経験した打順なので、やりやすいというのはあると思います」

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