元オリックスでマイナー215本塁打の阪神新外国人、アデルリン・ロドリゲス内野手(30=パドレス3A)が、デビューから2試合連続安打で1軍スタンバイOKをアピールした。ウエスタン・リーグの中日戦(鳴尾浜)に「3番一塁」で出場。2点リードの3回無死一、三塁の第2打席で快音を響かせた。初回に直球で空振り三振を喫した鈴木の138キロの変化球に反応。弾丸ライナーを左中間へ運び、リードを3点に広げる二塁打を放った。来日初タイムリーで初打点だ。

ロドリゲス 素直にうれしいです。まだ2日目なので、体を慣らしてリズムや感覚を養うことが優先。甘い球をしっかり打ち返そうと、意識していました。

第3打席は左飛だったが、一塁守備も無難にこなし、6回から交代した。8日に来日し、前日15日の2軍中日戦でタテジマデビュー。第1打席で痛烈な右前打を放つなど、心配された実戦感覚も問題なさそうだ。平田2軍監督は「生きた球を打つ。ゲーム勘を養うという部分では順調にきてるな。本塁打期待? 今日の当たりでも紙一重よ。雰囲気もあるし、練習も熱心にやるし。スイングに癖がないもん」と高評価。勤勉さも感じられるとの問いに「何を言うてんの? 二宮金次郎か」とジョークを交え、「彼はオリックスでやってたのが非常にプラスになってる」と、2年前に日本野球の配球を経験していることも大きいと分析した。

ロドリゲス 外国人として、走者をかえすことが仕事というのは分かっています。ラインアップのどこかは分からないけど、ランナーをかえす、塁に出ることをしっかりしたいです。

17日の2軍中日戦を経て、最短18日の敵地広島戦で1軍初昇格する準備は着々だ。首位ヤクルト猛追へ、救世主登場の期待が高まる。【三宅ひとみ】

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