阪神ジョー・ガンケル投手(30)が「パパ1勝」を挙げた。中17日で登板。初回に味方の失策が重なり1点を失ったが、低めに球を集めてゴロアウトを積み重ねた。8回1死満塁のピンチも中日代打平田を146キロの外角直球で見逃し三振。大島も変化球で空振り三振し、女房役の梅野にサムズアップポーズ。8回3安打1失点(自責0)で約1カ月ぶりとなる4勝目。中日は昨季から4戦4勝の竜キラーぶりだ。

「ファンの人たちが応援してくれている中で試合をすることは楽しい。マイナーリーグではああいう経験はないですし、コロナの関係でファンの前で試合をすることが少なかった。ほんと満員の中でやる試合っていうのは特別ですし、楽しい時間でした」

助っ人は何事にもきちょうめんだ。トレーニング時にはノートを持参し、どの重りを上げたかを毎日記録。さらに、朝食のスタイルも崩さない。「ベーコンとオートミールを毎朝食べるのはルーティン」。オートミールには栄養価の高いピーナツバター、フルーツをのせてエネルギーに変えている。「オフシーズンは奥さんも一緒に食べてくれているよ。なるべく同じことをして同じコンディションを保つことを大事にしているね」と家族のサポートで体調管理もバッチリだ。

そんな右腕も愛娘にはメロメロ。6月15日に長女・キンズリーちゃんが誕生し、ガンケルも立ち会った。「キョロキョロして、いろんなものを見ている中、自分のことを見つめてくれた時、目を見て笑ってくれるその瞬間というのは本当に最高」と笑う。「自分は寝かせる係なんです。たぶん自分の体のせいなのか、娘がすごくよく寝てくれる」と子育てにも手を抜かない。パパになって初勝利。「娘が成長して見返した時に特別な1勝になればなと思います。帰って娘をしっかりかわいがって彼女にささげた勝利を楽しみたい」。これからも家族のために腕を振る。【三宅ひとみ】

▽矢野監督(先発ガンケルについて) 申し分ないですね。登板間隔が空いて投げるのは気持ちも含めて難しいと思う。8回までいってくれたのは大きい。いい意味でガンケルらしい投球をしてくれた。

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