阪神ドラフト1位の森木大智投手(19)が先発し、最速153キロで1回1安打無失点とした。

全イ先頭のロッテ池田を152キロの直球で見逃し三振、天吉野を変化球で中飛とした。DeNA梶原には直球を右前に運ばれ、グラブをたたいて悔しがるそぶりを見せた。続く日本ハム有薗には四球を与えて、2死一二、塁としたが落ち着いていた。「やっぱり真っすぐが僕の売りなので、その真っすぐをファンの皆さんに見せたいなと思って思い切り腕を振っていきました」。最後は山本をその直球で空振り三振に仕留めた。

試合前に平田監督から「アウト全部三振。アウト全部三振とる。160キロを目指して投げる。そういうところで後半戦もアピールというところでは、非常に絶好の場所なので、どんどんストレートで勝負していって欲しいですね」と言われていた右腕。3者連続三振とはならなかったが、持ち味の直球を長崎で披露した。「ヒットとかフォアボールを出しちゃったのでそこは反省点。でも真っすぐで押せたので良かったと思います」と胸を張った。

右腕はウエスタン・リーグではここまで先発では7試合で登板して3勝2敗。自己最速タイの155キロをマークするなど、将来の虎のエースとして奮闘している。

○…全イ4番を務めた日本ハム有薗がMVPを逃した。9回無死二塁で打席が回ったが凡退。「力んでしまって残念な結果になっちゃいました」と苦笑い。それでも3回には左前打も放ち、試合もフル出場。初回に対戦した同学年の阪神森木が三塁コーチャーを務めた時には、三塁を守っていると「フォアボールごめんな」と声をかけられた。「球、めっちゃ速かったよ」と返したという有薗は「すごく楽しかった」と笑顔だった。

【関連記事】阪神ニュース一覧