元日本ハムの斎藤佑樹氏(34)が米ドラ1右腕のスライダーにうなった。

U23NPB選抜の4番手で4回に登板したソフトバンクのカーター・スチュワート・ジュニア投手(22)が3000回転超えのスライダーを連発。試合を生中継したCSテレ朝チャンネル2でゲスト解説を務める斎藤氏は、スライダー回転数のプロ平均を大きく上回るとした上で「これなら真ん中投げても打たれない。全部スライダーでも、なかなか打てない」と、舌を巻いた。

この日は投球の回転数が常に表示されており、斎藤氏は「フォーシーム(直球)の場合はスピードと回転数の相関関係はありますけど、回転数より回転軸。変化球は回転数ですね」と、解説していた。18年にブレーブスからドラフト1巡目(全体8位)指名されたスチュワートはこの日、スライダーの最高回転数が3250回転を記録。現役時代から投球データの面も熱心に研究した斎藤氏らしく、ポテンシャルの高さを指摘していた。

▽ソフトバンク・スチュワート(4回に登板。1安打1四球も2奪三振で1回無失点)「先頭打者に対しては緊張しましたが、2人目からは落ち着いて投げることが出来ました。三振も取れて良かったです。楽しかったです!」

◆投球の回転数 投球や打球に関する数値を、正確に割り出す「トラックマン」や「ラプソード」などを使って計測する。プロ野球の投手では、2200回転あれば速い部類に入るとされる。17年に8試合連続2桁奪三振を達成した楽天則本の、当時の回転数は2500前後。森木の回転数は、現在の球界でもトップクラスに位置する可能性が高い。一般に投手の投げたボールは、回転の上面は空気の流れがあり空圧が低い。一方の下面は空気の流れが遅く、空圧が高くなる。圧力は密集したところから薄いところへ働く。このため、回転数の多いボールは、打者にとって浮き上がって見える利点がある。

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