阪神が同点の7回に代打北條史也内野手(28)の勝ち越し犠飛で巨人に競り勝った。2点リードの4回には守備の乱れもあり一気に3点を奪われ一度は逆転を許したが、適時失策をした佐藤輝明内野手(23)が6回に同点適時打。先発青柳晃洋投手(28)は6回まで踏ん張り9連勝で12勝目を挙げた。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

 

-代わった選手が躍動

「レギュラーだけじゃなくて、あとから行ったメンバーもいい仕事をしてくれましたし。途中ちょっとミスでね、嫌なムードになりましたけど、あのまま負けられないというところで。はい、よくやってくれました」

-7回は代走熊谷がナイスラン、代打の北條が犠牲フライ

「控えのメンバーもいつも出たくてウズウズしていますし。自分の仕事がどんなことかっていうのも理解してくれているんでね。そういったところで使う側もいつも思い切って使うことができています」

-7回代走は勝負手で早い気もしたが

「いやいや、ウチの野球はこういう野球なんで。いけるところでいきます」

-ベンチの思惑と選手の活躍が一致

「使われる側もどういう意味で使われているかっていうのをよく理解してくれているんでね。そういうところはチーム一丸で戦えていると思います」

-7月はいい流れ。8月も長期ロード初戦をいい形で取れた

「いやほんとね、ミスは改善していかないとだめですけど、そこを盛り返してなんとかアタマを取れたんでね。僕たちは追い掛ける立場なんで、ここからもどんどんいきます」

-改めて8月の戦いを

「もう僕らはいくしかないんでね。どんどん勝って、ドラマを起こす。そこを全員で信じて戦っていくっていうのは、もうみんな強く思ってくれているんでね。ファンの皆さんにも力をもらって、さらにいきます」

-嫌な形で1度は逆転されたが再逆転した

「あのミスで負けたくなかったんでね。それは選手もそう思ってくれたと思うし、誰が悪いって一人じゃないと思うけどね、ある意味取り返してくれたんでね。全体としてはいい、逆にその、ああいう悪い流れを盛り返すって、全員が勝利に貢献したっていうことを考えると、逆にムードが上がるような試合にできたのかなって」

-日曜日(7月31日)にヤクルト村上に3発を浴び嫌な負け方で連勝が止まったが、大事な試合で青柳が5回、6回と締めてくれたのが大きかった

「ヤギはね、いつもしっかり投げてくれているし。あっこもチャンスじゃなければね、ヤギを行かしたかったんだけど。いったんでね、ジョー(北條)も食らいついてよく打ってくれたし」

-北條は試合を決める場面での起用は少なかったが

「そうかなあ? 最近、俺は使っているつもりだけど」

-それに応えた

「もちろん、もちろん」

-6回に同点打の佐藤輝は4回の守りのミスを取り返した

「そうやね。打った時も何か、そういう悔しさを持って、打った時も塁上でそういう顔をしているんかなと思ったけど。ミスは減らさないとあかんし、ウチは追い掛ける立場だからしてほしくないけど、それよりもやっぱり取り返すとか次どうするかの方が大事なんで。そういう試合にしてくれたんで」

-今日の青柳の投球は

「うーん。まあ、誰でも(点を)取られる時には、そうなっちゃうけどね。ほんと、デッドボールから始まって、カウントを悪くして、もう1回取りにいったところからっていうところになってしまうような感じになってしまうんで。やっぱりここは丁寧に行きながらもまずは大胆に攻めてやっていかないと。そういうところではうまく抑えよう、うまく抑えようとして逆に自分を苦しめるっていうようなところになるんで。取られたところで言えば、やっぱり(相手の)どんどんチャンスが広がっていくとね。甘く入ったらダメだとか際どいところに投げなきゃっていうところとの気持ちの戦いっていうのが、バランスが難しいから。でもヤギは今、自信持って投げてくれていると思うんで、そこをうまくコントロールしながらやってくれたんじゃないの」

-こういう形でゲームをつくってくれる

「それは調子が悪い時もね、(相手が)左バッターを並べてもね。ヤギはこうやって抑えるってものを自分でつかんできてくれているんでね。まあ、そういうところは今は本当にまたシーズンで大きく成長してくれているんで、頼もしく思っています」

-梅野が3バントと、ぎりぎりで犠打、熊谷の安打、みんながいいところで仕事

「リュウ(梅野)もね、追い込まれるまでに決めるという気持ちでいってたと思うけど、最後は気持ちしかないと思うけどね。タカヒロ(熊谷)も一発でバスター決めてくれたり、まあまあうちは本塁打をガンガン打つっていうことよりも足を絡めながらいろんな作戦がより大事になっていくんで。それが俺らの特徴というセールスポイントになっていけるようにやっていかないと」

-リリーフ陣は7、8、9回とパーフェクト。浜地、湯浅もどんどんたくましくなっている

「浜地も自信を持って自分のリズムで、相手をしっかり見ながら、自分のボールを投げるだけじゃなくて客観的に打者も見ることができているし、湯浅ももちろんそうだし、優(岩崎)はもう経験がね、あれだけあるんで。優にはもう任せるだけなんで。若い投手も今シーズンの中で大きく成長してくれている。自分たちも楽しいというとなんだけど、自分自身の投球に対する手応えは感じ取っていると思う。まださらによくなれるんで」

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