あつきがアツアツ投球だ! 阪神セットアッパーの湯浅京己投手(23)が、無死一、二塁のピンチを断つ圧巻ピッチで勝利を呼び寄せた。1点リードの8回に登板し、先頭野間に右前打された。続く菊池涼の投前バントで二塁送球したが、中野の足がベースに届かず判定はセーフ(記録は中野の失策)。矢野監督もリクエストを要求したが、判定は覆らず、中軸を迎える大ピンチを背負った。だが、本領発揮はここからだ。

まずは3番秋山を152キロの速球で左飛に料理。4番マクブルームには、カウント2-2から梅野のサインに何度も首を振った。「絶対、誰の頭の中にもなかった『スライダーでいこう』と決めて」。その狙い通り、大きく逃げる128キロのスライダーで空振り三振。最後は5番坂倉を153キロの直球で連続の空振り三振に斬り、ガッツポーズでほえた。

湯浅 (ピンチで)しっかり切り替えて投げたことが、抑えられた一番の要因だと思います。アツアツな投球ができたと思います。

名前の「あつき」になぞらえ、おちゃめに笑った。11試合連続無失点でリーグトップの32ホールドポイント。チームは苦手だった1点差試合で5連勝、6月以降は8勝3敗の好成績だ。湯浅の貢献度は、相当高い。【三宅ひとみ】

▽阪神浜地(1イニング無安打無失点で14ホールド目)「自分の中では反省点もありましたが、それも踏まえてまた次の登板も0点に抑えられるように頑張ります」

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